三鷹駅と吉祥寺駅の中間くらいの井の頭通り沿いに佇む「BAL Bocca」というお店。
食材にこだわりのある店主が美味しい何かを美味しいお酒とともに楽しませてくれるということで、三鷹駅からも吉祥寺駅からも徒歩だと微妙に躊躇してしまいそうな距離感にも関わらず、その筋では根強い人気を誇ってるとかなんとかって噂を聞いたような気がしないでもないので、実際に確かめに行ってきた次第です。
店内はカウンター席が8席と奥に4人がけのテーブル席が2つで、店舗外観はこんな感じ。
メニューは日によって結構変わるっぽいんだけど、この日はこんな感じ。
その中で、気になったのが「無角和牛」という単語。
黒毛和牛とか褐毛(あかげ)和牛とかは聞いたことあるけど「無角和牛」って?
店主に聞いてみると「無角(むかく)和牛」は、その名の通り角のない和牛で、山口県のみで飼育されている希少種。
日本4大和牛のひとつに数えられるものの一番マイナーという説もあったり。
だからなのかどうかは謎だけど、都内で「無角和牛」を食べられる店はホントごく僅かなんだとか。
中国地方、山口県の地域ブランド。
阿武郡阿武町で育てられている。現在、山口県のみで飼育されている希少種の牛。大正時代、欧米で一番美味しい牛肉を生産するといわれるアバディーンアンガス種と在来の黒毛和牛とを交配して誕生した。阿武町の豊かな自然のなか、地元で取れた草を餌にのびのびと育てられている。肉はやわらかく、和牛独特の風味、脂肪分が少なく赤肉に富み、健康によいとされる不飽和脂肪酸も多く含む。肥満や生活習慣病への予防意識が高まるなか、美容と健康の面からも注目されている。
ちなみにもう一つの4大和牛は「短角和牛」だそうです。
霜降が重宝される日本ではとにかく柔らかい肉が評価されるけど、最近はしっかりとした食感で肉本来の旨味を楽しめる赤身肉の評価が上がってる風潮もあったりして。
で、これが「無角和牛」のウチモモ!!
なんか、これがホントの肉なんだなという感じ。
かつてヨーローッパから伝わってきた肉食文化ってこういうことなのかなと思ったり、柔い肉じゃなくて弾力満載の赤身肉を噛み締め、噛み締めれば噛み締めるほど口の中に口福感をもたらしてくれる旨味を堪能しながら、そうこうしてる内にこんな幸せを感じさせてくれるウシさんに対する感謝の念も芽生えてきたりして。
なんだろ、生き物を食べさせてもらえることで自分の体が出来上がってる感謝のような。
まぁ、それはそれとして。
最初はビール飲んでたんだけど、美味しい赤身肉を食べてたら赤ワインを飲みたくなったりして、赤ワインを飲んだらチーズを食べたくなるというループに陥るというね。
そういえば、↓これは肉が焼けるまでに時間がかかるので、つなぎで注文したポテサラとバルサミコ風味のコロッケ。
うっかりしてジャガイモ率が高過ぎたけどどっちもいい感じのポテンシャルを発揮してくれてました♪
というわけで、軽くアクセスには難があるけど、その難を乗り越えて行くだけの価値は十分あるんじゃないかなと思うので、興味ある人は是非!!
食の安全に対する意識の高い店主とのトークも楽しいですよ。
店舗情報
店名 | 吉祥寺 BAL Bocca |
住所 | 〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-10-3 エスカイア吉祥寺 1F |
電話番号 | 0422-23-856 |
ホームページ | http://www.balbocca.com/ |
営業時間 | 17:00~深夜(店主の気分次第) |
定休日 | 月曜日・第三火曜日 |
タバコ | 全席喫煙可 |